この幅は、車のグレードを2つ上げ下げするのと同じくらいの大きさです。13年を超えると税金は上がりますが、その増加は年1万円前後。買い替えの年あたり負担が30万円台であることを考えると、増税は判断の主役ではありません。

以下、すべて計算式を書いて進めます。金利も車両価格も、自分の条件に差し替えられる形にしてあります。

前提をそろえる

比べるものが違うと比較になりません。この記事では次の条件で統一します。

  • 支払対象額 350万円(車両本体+諸費用。消費税込み)
  • 期間 5年(60回)
  • ボーナス払いなし・頭金なし
  • 元利均等返済(毎月の支払額が一定になる方式)
  • 任意保険・ガソリン代・駐車場代はどの払い方でも同じなので比較から外す

金利は後述の実勢レンジから代表値を置きます。実際の適用金利は審査で決まるため、自分の見積書の実質年率に置き換えてください。

注記

※自動車税環境性能割は令和8年(2026年)3月31日をもって廃止されました(東京都主税局)。2026年4月以降に登録する車では、この分の諸費用はかかりません。

金利は「幅」で見る

金利は1つの数字に丸めると判断を誤ります。実際には調達先ごとに層が分かれています。公表されている実額を並べます。

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調達先実質年率(公表値)出典
銀行系
マイカーローン
年0.90%〜3.30%
(変動・店頭表示金利)
横浜銀行
26/8/3
銀行系
マイカーローン
年2.55%
(変動・保証料込み)
きらぼし銀行
26/8/3
販売店の
通常オートローン
36回まで 年7.9%
37回以上 年7.5%
静岡トヨタ
自社公表
残価設定型
クレジット
実質年率 5.7%
(支払例の計算値)
日産自動車
ノート支払例

読み取れることは2つです。

  1. 銀行系と販売店系では、上下で5〜7ポイント開くことがある。 350万円・5年ならこの差は数十万円になります。
  2. 残クレの金利は「安いから月々が軽い」のではない。 日産が支払例に使っている実質年率5.7%は、銀行系の上限3.30%より高い水準です。月々が軽くなる理由は金利ではなく、後述する「据え置き」の仕組みにあります。
注記

※銀行系の金利は変動金利です。横浜銀行は「お借入後は、短期プライムレート連動長期貸出標準金利を基準金利として見直しします。見直しの結果、適用利率が当初の利率を上回る場合があります」と明記しています。借入時の数字が5年間続く保証はありません。

※販売店の金利は販売会社ごとに異なります。上表は一社の公表値であって、全販売店の代表値ではありません。日産も「各販売会社によって適用する実質年率は異なります」としています。

計算式は1本

元利均等返済の月額は次の式で出ます。表計算ソフトの PMT 関数と同じものです。

計算式

月々の支払額 = 元本 × i ÷ { 1 −(1 + i)−n

i = 実質年率 ÷ 12 / n = 支払回数

350万円・60回で計算すると次のようになります。

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実質年率月々支払総額利息総額
0%(現金一括)3,500,000円0円
年0.90%59,678円3,580,653円80,653円
年2.55%62,193円3,731,578円231,578円
年3.30%63,358円3,801,486円301,486円
年5.70%67,178円4,030,659円530,659円
年7.90%70,800円4,248,000円748,000円

同じ車が、金利の層が違うだけで380万円にも425万円にもなるということです。年0.90%と年7.90%の差は667,347円です。

注記

※実際の契約では初回の支払額だけ端数調整が入るのが一般的です。上表は端数調整をしない理論値です。

残クレは「安いプラン」ではなく「後ろに寄せるプラン」

ここが判断の核心です。「残クレはイヤ」と感じる人が何を嫌っているのかを、仕組みから分解します。

残価は消えるのではなく、据え置かれている

メーカーの説明はこうです。

トヨタ自動車「残価設定型プランに関するFAQ」

車両本体価格の一部をあらかじめ残価(=3年後や5年後の予想下取り価格)として据え置き、残りの金額を分割でお支払いいただくプランとなります。通常のクレジットよりも月々の支払い金額が抑えられます。

据え置くのであって、値引きされるのではありません。 350万円の車で残価を40%(140万円)に設定した場合、月々の分割対象は210万円になりますが、残りの140万円は5年後にそのまま残ります。そして据え置かれた140万円にも、その5年間ずっと金利がかかっています

時間軸で並べると次の形です。

図1/残価設定型クレジットの時間軸(350万円・実質年率5.7%・5年60回・残価率40%で計算)
残価設定型クレジットの時間軸 350万円のうち210万円を60回に分割し、140万円を残価として5年後に据え置く。最終回は返却・一括買取・再クレジットの3択で、総支払額はそれぞれ2,817,395円、4,217,395円、4,343,819円になる。 契約時:車両価格 350万円を2つに割る 210万円 140万円 月々に分割する分 据え置く残価 月々 46,957円 ×60回(5年) = 2,817,395円 5年後まで据え置き この140万円にも 金利はかかっている 5年後(最終回)に3つから選ぶ ① 返却する 総額 2,817,395円 / 車は手元に残らない ② 一括で買い取る 総額 4,217,395円 / 車は自分のものになる ③ 再クレジットで買い取る 総額 4,343,819円 / 完済は8年目になる

残価率は車種・販売店・契約期間で異なります(トヨタ・日産とも公式に明記)。ここでは40%と置いた試算です。③は残価140万円を同じ年5.7%・3年36回で組み直した場合。

同じ金利でも、買い取ると通常ローンより高くなる

同じ金利5.7%の通常ローンで同じ350万円を5年で借りた場合の総支払額は 4,030,659円 でした。図1の②と比べます。

計算

残クレ・買取 4,217,395円 − 通常ローン 4,030,659円 = +186,737円

元本の返済を後ろへ回した分だけ、利息が余計に乗るためです。これは第三者の指摘ではなく、メーカー自身が注記しています。

トヨタ自動車「トヨタ 残価設定型プラン」特記事項*5

お買い上げをご選択された場合、最終回のお支払額(残価)を含めたお支払合計額は、一般的なクレジットの方が軽くなる場合があります。

では何が得られているのか

月々の負担です。同じ350万円・年5.7%・5年で比べます。

月々5年間の月々合計
通常ローン67,178円4,030,659円
残クレ(残価40%)46,957円2,817,395円
−20,221円−1,213,263円

残クレが提供しているのはこれです。総額が安くなる仕組みではなく、月々の負担を下げて、その差額を最終回に寄せる仕組みです。

「残クレはイヤ」の中身を4つに分ける

嫌悪感を言葉にすると、だいたい次の4つのどれかに落ちます。自分がどれなのかが分かると、判断が具体的になります。

1. 走行距離の制限

日産は残価保証の条件として、走行距離の基準を公表しています。

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契約走行距離3年(36回)4年(48回)5年(60回)
1,000km/月・免責基準36,000km48,000km60,000km
1,000km/月・精算可能上限54,000km72,000km90,000km
1,500km/月・免責基準54,000km72,000km90,000km
1,500km/月・精算可能上限81,000km108,000km135,000km

免責基準を超えても即アウトではなく、精算可能上限までは超過分を精算すれば返却できる仕組みです。トヨタは具体的な距離を公表しておらず「各店舗にて定める走行距離を超えていないこと(走行距離は店舗にてご確認ください)」としています。

ここは自分の実績と突き合わせれば数秒で判定できます。たとえば10年で40,000km(年4,000km・月333km)というペースなら、5年で20,000km。1,000km/月コースの免責基準60,000kmに対して33%です。この人にとって走行距離制限は制約になりません。

逆に年20,000km走る人は、5年・1,000km/月コースの免責基準を初年度から超過ペースになります。同じ「残クレ」でも、走る量で意味がまったく変わります。

2. 原状回復の負担

日産は内外装の損傷についても基準を公表しています。

車種カテゴリー免責基準額(査定減点=修理費用)
軽/コンパクト10万円(精算可能上限は+5万円)
ミニバン/ワゴン、SUV、セダン、スポーツ&スペシャリティ10〜20万円(車種による)

超過分は「査定減点1点×1,000円で精算いただければ、クルマを返却できます」とされています。トヨタも「損傷または事故修復歴がないこと」「レース等での使用や違法改造をされていないこと」を残価保証の条件に挙げ、満たさない場合は「車両の状態や走行距離の程度に応じて算定される精算金を別途ご負担いただきます」としています。

5年間、査定を意識しながら乗ることになるという点が、心理的な負担として効きます。

3. 所有権が自分にない期間が長い

返却を選ぶ場合、5年間で281万円を払って車は手元に残りません。これを「5年間の利用料」と読むか「281万円を捨てた」と読むかは、考え方の問題であって計算の問題ではありません。

ただし計算で言えることが1つあります。返却前提の残クレは、車を資産として持たない払い方です。次の車もまた同じ仕組みで買うなら、月々の支払いは基本的に終わりません。

4. 最終回に大きな金額が残る

5年後に140万円が待っています。ここで選べるのは、返す・一括で払う・もう一度借りる、の3つです。返す以外の2つは、その時点でまとまったお金か新たな審査が必要になります。 5年後の自分の状況を今は決められない、という不確実性が「イヤ」の正体であることも多いはずです。

4つの選択肢を1枚に

まず総支払額だけを、同じ物差しで並べます。

図2/5年間の総支払額(支払対象額350万円・60回・頭金なし)
払い方別の総支払額 残クレ返却2,817,395円、現金一括3,500,000円、銀行系ローン年3.30%で3,801,486円、残クレ買取4,217,395円、販売店ローン年7.90%で4,248,000円。残クレ返却だけは車が手元に残らないため他と直接は比べられない。 残クレ・返却(年5.70%) 281.7万円 ※車は手元に残らない。他と直接は比べられない 現金一括 350.0万円 銀行系ローン(年3.30%) 380.1万円 残クレ・買取(年5.70%) 421.7万円 販売店ローン(年7.90%) 424.8万円 0 150万 300万 450万

残クレは残価率40%で計算。金利は本記事の実勢レンジから代表値を置いたもので、実際の適用金利は審査で決まります。

金額以外の軸も含めて、「乗り続ける」を加えた4択を並べます。読みやすさのため、お金の軸と条件の軸に分けました。

お金の軸

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選択肢5年の総支出月々手元資金
現金一括350.0万円0円350万円減る
カーローン
(年3.30%)
380.1万円63,358円減らない
残クレ・返却
(年5.70%)
281.7万円46,957円減らない
残クレ・買取
(年5.70%)
421.7万円46,957円
+最終回140万円
減らない
乗り続ける増税分 約5.4万円
+整備費
0円減らない

条件の軸

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選択肢5年後の車走行距離・原状回復主に効く条件
現金一括自分のもの制限なし現金があり
金利を払いたくない
カーローン自分のもの制限なし長く乗る
つもりがある
残クレ・返却残らないどちらもあり一定期間で乗り換えたい
走行距離が少ない
残クレ・買取自分のもの走行距離のみあり
乗り続ける自分のもの
(5年ぶん古い)
制限なし車がまだ
十分に動く
注記

※残クレ(買取)の列に「主に効く条件」を書いていないのは、同じ金利なら通常ローンのほうが総額が軽くなるためです(前掲+186,737円)。買い取ることが最初から決まっているなら、残クレを選ぶ計算上の理由は見当たりません。 ただし販売店によっては残クレのほうが低い実質年率を提示する場合があり、その場合は金利差と据え置き分の利息増を比べ直す必要があります。

第4の選択肢:13年超の増税は、いくらなのか

「13年目から税金が上がる」は事実ですが、金額を確かめると印象より小さい数字です。

制度の中身

国土交通省の「グリーン化特例の概要」に、重課の内容がそのまま書かれています。

国土交通省「グリーン化特例の概要」

〔適用内容〕 新車新規登録から一定期間経過した自動車 : 概ね15%重課
・ガソリン車、LPG車 : 13年超
・ディーゼル車 : 11年超

電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス自動車・メタノール自動車・ガソリンプラグインハイブリッド自動車・ガソリンハイブリッド自動車などは重課の適用外です。軽自動車(三輪以上)は13年経過で概ね20%重課です。

自動車税種別割はいくら上がるか

東京都主税局が公表している重課の税額表から、自家用乗用車の年税額を並べます(令和元年9月30日以前に初回新規登録した車の税率)。

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総排気量標準税率13年超(重課)差額/年
1L以下29,500円33,900円+4,400円
1L超1.5L以下34,500円39,600円+5,100円
1.5L超2L以下39,500円45,400円+5,900円
2L超2.5L以下45,000円51,700円+6,700円
2.5L超3L以下51,000円58,600円+7,600円
注記

※2026年時点で13年を超える車は、令和元年(2019年)9月30日以前の登録になります。同年10月1日以降に登録した車には引き下げ後の別の税率表が適用されるため、上表の対象外です。

自動車重量税もいくらか上がる

国土交通省「継続検査等時における自動車重量税の税額」(乗用車・2年自家用・エコカー外)です。

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車両重量13年未満
(2年分)
13年経過
(2年分)
差額/年
0.5t以下8,200円11,400円+1,600円
〜1.0t16,400円22,800円+3,200円
〜1.5t24,600円34,200円+4,800円
〜2.0t32,800円45,600円+6,400円
〜2.5t41,000円57,000円+8,000円

同じ表に18年経過の欄もあり、1.5t以下は37,800円です。13年経過からさらに3,600円/2年(年1,800円)上がります。

合計すると年いくらか

排気量1.5L超2L以下・車両重量1.5t以下という、ごく標準的な乗用車で足します。

計算

自動車税種別割:45,400 − 39,500 = +5,900円/年

自動車重量税:(34,200 − 24,600)÷ 2年 = +4,800円/年

合計 +10,700円/年

車検1回(2年)あたりの法定費用で見ると、次のように動きます。

自賠責(24か月)重量税印紙代合計
13年未満17,650円24,600円2,100円44,350円
13年経過17,650円34,200円2,100円53,950円

増えるのは2年で9,600円です。 月あたり400円です。法定費用の内訳そのものは、車検費用の内訳|法定費用と整備費用を分けて考えるで扱っています。

注記

※自賠責保険料は2026年10月31日までに保険期間が始まる契約の額です。2026年11月1日以降に始まる契約からは引き上げられます(自家用乗用自動車24か月で18,560円)。これは13年超かどうかとは無関係の要因です。

増税と買い替えを、同じ土俵に載せる

ここが判断の核心です。年10,700円の増税と、350万円の買い替えを比べます。

買い替えの「年あたり負担」は次の式で出せます。

計算式

買い替えの年あたり負担 =(支払総額 − N年後の売却額)÷ N年

350万円を年3.30%・5年ローンで買った場合の支払総額は 3,801,486円 でした。保有年数と売却額の見込みを振ってみます。

保有年数N年後の売却額の置き方年あたり負担
5年車両価格の40%(140万円)480,297円
10年車両価格の15%(52.5万円)327,649円
10年0円380,149円
注記

※売却額は車種・年式・走行距離・その時の相場で大きく変わります。ここは仮定であって予測ではありません。自分の候補車の中古相場を当てはめて計算し直してください。

この2つを同じ縮尺で並べると、大きさの差がそのまま見えます。

図3/年あたりの負担で比べる(10年保有・10年後の売却額を車両価格の15%と置いた場合)
増税額と買い替えの年あたり負担の比較 買い替えの年あたり負担は327,649円。13年超の増税は年10,700円で、その約3%にとどまる。両者が釣り合うには、年316,949円を超える修理・整備費が必要になる。 買い替える(350万円・年3.30%・5年ローン) 327,649円 車両代を保有年数で割った、1年あたりの負担 乗り続ける(13年超の増税) 10,700円 自動車税 +5,900円 / 重量税 +4,800円 この差が、判断の対象になる 年316,949円を超える修理・整備費が出るようになったら、 買い替えのほうが支出は小さい側に傾く

増税分は買い替えの年あたり負担の約3%です。判断を分けるのは増税ではなく、点線の枠に入る修理・整備費の実額になります。

増税の年10,700円は、買い替えの年あたり負担の2〜3%にすぎません。「13年目の増税があるから買い替える」という理屈は、金額の大きさとしては成り立ちにくいということです。

では、何がそろえば買い替えのほうが安くなるか

比較すべきなのは増税ではなく、これから増える修理・整備費です。分岐点の式はこうなります。

計算式

増税分 + 年あたりの修理・整備費 > 買い替えの年あたり負担

このとき、買い替えのほうが支出は小さい側に傾きます。

10年保有・売却15%の前提(年あたり327,649円)で当てはめると、

計算

10,700円 + 修理費 > 327,649円

→ 修理費が 年316,949円 を超えたら、買い替えのほうが安い側に傾く

年31万円の修理費というのは、車検のたびに大きな部品交換が続くような水準です。逆に言えば、そこに達していない間は、乗り続けるほうが支出は小さいという計算になります。

ただしこの式には、金額に置き換えられない項目が入っていません。

  • 故障で動かなくなるリスク(時間の損失・レッカー費用・代車)
  • 安全装備の世代差(衝突被害軽減ブレーキなど)
  • 燃費の差(走行距離が多い人ほど効きます)
  • 部品供給の期限(古い車ほど部品が出なくなる)

これらは金額で割り切れないので、上の式は「支出だけを見たときの分岐点」として使ってください。 どちらが正解かは、走行距離・保有予定年数・故障時に困る度合いによって変わります。

自分の条件で計算し直す手順

この記事の数字をそのまま使うのではなく、置き換えてください。

  1. 見積書から実質年率を拾う(「実質年率○○%」と必ず書かれています。月々の支払額だけを見ない)
  2. 支払対象額と回数を上の式に入れて、支払総額を出す
  3. 残クレを提示されているなら、最終回の残価がいくらかを聞き、①返却②一括買取③再クレジットの3通りの総額を出す
  4. 同じ販売店で通常ローンの実質年率も聞き、同条件で総額を比べる
  5. いまの車について、直近3年の車検・整備の支払額を足して年あたりに直す
  6. 5の数字が、買い替えの年あたり負担を超えているかどうかを見る

5番目が実際にはいちばん判断を左右します。「最近よく金がかかる」という体感と、実際に払った金額は、しばしばずれます。

まとめ

  • 350万円・5年で、支払総額は現金350.0万円/銀行系ローン380.1万円(年3.30%)/販売店ローン424.8万円(年7.90%)
  • 金利は銀行系 年0.90〜3.30%、販売店の通常オートローン 年7.5〜7.9%、残クレの支払例 年5.7% と層が分かれる。1つの数字に丸めない
  • 残クレは総額が安くなる仕組みではなく、月々を約2万円下げて差額を最終回に寄せる仕組み。同じ金利なら、買い取った場合の総額は通常ローンより約18.7万円高い(メーカー自身も注記している)
  • 「残クレがイヤ」の中身は、走行距離制限・原状回復・所有権・最終回の負担の4つに分かれる。自分の走行距離が免責基準に対して何割かは、いま計算できる
  • 13年超の増税は、1.5L超2L以下・1.5t以下で年10,700円(自動車税+5,900円、重量税+4,800円)。車検1回あたり9,600円増
  • 買い替えの年あたり負担は30〜48万円。増税はその2〜3%で、判断の主役にはならない
  • 分岐点は「増税分+年間の修理費 > 買い替えの年あたり負担」。故障リスク・安全装備・部品供給は金額に入っていないので、式の外で判断する

自分の車にこれまでいくら払ってきたかを年単位で見られるようにしておくと、「まだ乗るか、買い替えるか」を体感ではなく実額で比べられます。

出典

  1. トヨタ自動車「トヨタ 残価設定型プラン」
  2. トヨタ自動車「残価設定型プランに関するFAQ」
  3. 日産自動車「残価設定型クレジット」
  4. 日産フィナンシャルサービス「残価設定型クレジットとは」
  5. 日産自動車「ノート/残価設定型クレジットのお支払い例」
  6. 横浜銀行「マイカーローン」
  7. きらぼし銀行「マイカーローン」
  8. 静岡トヨタ自動車「ファイナンシャルプラン」
  9. 国土交通省「グリーン化特例の概要」
  10. 国土交通省「自動車重量税の税額表(令和8年度税制改正)」
  11. 東京都主税局「自動車税種別割」
  12. 東京都主税局「自動車税グリーン化税制月割税額表(重課)」
  13. 東京都主税局「自動車税環境性能割」